こんにちは,みやぎ奨学金問題ネットワークです。
学生支援緊急給付金の申請が始まりました。支給対象者になれば,住民税非課税世帯の学生等には20万円,それ以外の学生等には10万円支給されます。学生支援緊急給付金に関するQ&A集を作成しましたので,申請の際の参考にしていただけると幸いです。
また,当ネットワークのHP内に新型コロナウイルスによる影響で想定されるQ&A集,奨学金の返済に関するQ&A集も掲載していますので,ご参照ください。
電話相談(022-263-3191),メール相談(miyagi.shougakukin.net@gmail.com)も受け付けていますので,お気軽にご相談ください。
なお,このQ&Aを作成するにあたり,下記資料を参照させていただきました。学生支援緊急給付金に関して必要な情報がまとまっていますので,こちらも是非ご参照ください。
「学びの継続」のための『学生支援緊急給付金』に関するQ&A (令和2年5月22日公表)
「学びの継続」のための 『学生支援緊急給付金』 申請の手引き (学生・生徒用)
「学生支援緊急給付金給付事業」(「学びの継続」のための『学生支援緊急給付金』) 事務処理要領Q&A
Q1 学生支援緊急給付金の申請はどこに行えばよいのでしょうか。
A1 あなたの所属する大学(専攻科,別科及び大学院含む。),短期大学(専攻科,別科を含む。),高等専門学校(第4学年,第5学年及び専攻科に限る),専門学校(専修学校(専門課程(上級学科を含む))及び法務省が告示で定める日本語教育機関(以下,これらの機関をまとめて「大学等」といいます)に対して申請を行います。
直接窓口に行かなくても郵送やLINEで申請することのできる大学等もありますので,所属する大学等にご確認ください。
Q2 支給の要件を教えてください。
A2 以下の1及び2の要件を満たす者です。各大学等は申請者が要件に該当するか審査をして,支給対象者の推薦リストを作成し,日本学生支援機構にリストを提出します。ただし,この要件は絶対的なものではありません。下記支給要件に該当しない場合であっても,個別具体的な事情に基づき,支給が認められる可能性があります。文部科学省の作成したQ&Aにも「こうした要件を考慮した上で,経済的理由により大学等での修学の継続が困難であると大学等が必要性を認める者は対象とすることにしており,最終的には大学等が学生等の自己申告状況に基づき総合的に判断を行うことにしています。」と記載されています。個別具体的な事情については,学生支援緊急給付金申請書の「申し送り事項」欄に記載し,必要であれば所属する大学等の担当者からヒアリングしてもらいましょう。
1 以下の①~⑥を満たす者(留学生等については,①~⑤及び⑦を満たす者)
① 家庭からの多額の仕送りを受けていない
② 原則として自宅外で生活をしている
③ 生活費・学費に占めるアルバイト収入の割合が高い
④ 家庭(両親のいずれか)の収入減少等により,家庭からの追加的支援が期待できない
⑤ コロナ感染症の影響でアルバイト収入(雇用調整助成金による休業補償を含む(※3))が大幅に減少(前月比(※4)の50%以上減少)している
⑥ 既存の支援制度を活用している
⑦ 留学生等(日本語教育機関の生徒を含む)については,新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い, 経済的に困窮していることに加えて,以下の要件を満たすことが必要
1)学業成績が優秀な者であること。具体的には,前年度の成績評価係数が 2.30 以上であること
2)1か月の出席率が8割以上であること
3)仕送りが平均月額90,000 円以下であること(入学料・授業料等は含まない。)
4)在日している扶養者の年収が500万円未満であること
2 上記1を考慮した上で,経済的理由により大学等での修学の継続が困難であると大学等が必要性を認める者
詳細な要件についての説明や必要書類については,下記申請の手引きの通りです。
Q3 私は大学1年生で一人暮らしをしています。4月に入学し,アルバイト先も決まっていましたが,新型コロナウイルス感染症の影響で働き始める前に採用を取り消されました。私のようなまだアルバイトをしていない人は給付金の申請ができないのでしょうか。
A3 アルバイトを予定していて,得られるはずであった収入が得られなかった場合も対象となり得ます。学生支援緊急給付金申請書の「申し送り事項」欄に詳しい事情を記載して申告するとともに,必要であれば所属する大学等の担当者からヒアリングしてもらいましょう。
Q4 私は実家から大学に通っていますが,経済的に苦しい家庭なので,家庭から援助を受けず,奨学金と私のアルバイト収入で学費等を支払っています。私のような自宅生は対象外なのでしょうか。
A4 自宅生でも,家庭から学費等の援助を受けていない場合は対象となりえます。学生支援緊急給付金申請書の「申し送り事項」欄に詳しい事情を記載して申告するとともに,必要であれば所属する大学等の担当者からヒアリングしてもらいましょう。
Q5 申請はいつまでに行えばよいですか。
A5 大学等は申請者が要件に該当するか審査をして,支給対象者の推薦リストを作成します。大学等の規模や職員数によって審査にかかる時間は異なるため,申請の締め切り時期は各大学等によって異なっています。比較的早期に締め切る大学等もありますので,必ず所属する大学等にご確認下さい。
Q6 申請をしましたが,所属する大学等の推薦リストから漏れてしまいました。今後,給付金をもらう事はできないのでしょうか。
A6 各大学等に配分される推薦枠には限りがあるので,支給要件を満たした場合であっても推薦枠から漏れてしまうことがありえます。ただし,文部科学省のQ&Aには「各大学等への推薦枠の配分は2回に分けて行うことを予定している」と記載され,学生支援緊急給付金給付事業事務処理要領Q&Aでも2次推薦があることが示唆されています。具体的な内容は未定ですが,今後2次推薦を受け付ける可能性がありますので,情報はこまめに確認しましょう。
Q7 必要な証拠書類が申請期限までに揃いません。申請をあきらめるしかないのでしょうか。
A7 証拠書類の一部が揃わない場合であっても,自己申告で申請することは可能です。学生支援緊急給付金給付事業事務処理要領Q&Aにも「証明書類が事後提出になる場合についても推薦いただくことは可能です」と記載されています。
Q8 現在,既存の支援制度を活用していないので,申請する予定です。仮に既存の支援制度に申請したものの採用に至らなかった場合は,給付金を返還しなければならないのでしょうか。
A8 既存の支援制度に申請を行い,仮に採用に至らなかった場合でも,給付金を返還する必要はありません。
Comments